ラポール脳力とは、基本的には相手の気持ちを読み取る脳力であり、相手と同じ感情を共有することにより、良好なコミュニケーションを形成する土台をつくるものです。
ラポール脳力は、夫婦や親子関係を考える上で重要ですし、職場での人間関係づくりのためにも大切です。日常業務のビジネスでも、相手のニーズをくみ取るために基本的な要素となりますし、広く顧客関係を考える上でも欠かせません。
● 相手をプラスの面から見る
相手と感情を共有しようというとき、初めから相手を否定する気持ちでは成り立ちません。まず、相手を受け入れる気持ちが大切で、それには相手をプラスの面から見ることです。
<プラスで見る効用>
1. 相手が自分に寄ってくる。
2. 自分の気持ちに余裕が出る。
3. 相手と同調できる。
● アクティブ・リスニングを会得する
相手の気持ちを読み取り、相手の立場にたつための基本は、相手の話を良く聞く“聞き上手”になることです。しかし、これは「ただ聞いていれば良い」ということではありません。「積極的に聞く」あるいは「攻めの聞き方をする」ということで、これをアクティブ・リスニングといっています。
● 言葉ではなく、感情を聞く
アクティブ・リスニングで分かる通り、相手の話を良く聞いていくには、相手の感情をつかむことが大切です。相手の心は、言葉より、ほとばしる感情で推し量ることができます。その感情は言葉以外でいろいろな所に表れますので、それを整理してみましょう。