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モニター脳力

モニター脳力とは、自分自身の気持ちを客観的に認識する脳力です。自分は今、どんな気持ちでいるのか、怒っているのか、悔しいのか、何に対してどのくらい怒り、どのくらい悔しいのか、ということを認識する脳力です。いま自分の身に起きていることを「事実」として受け止め、その事実に基づいて自分自身の感情をもう一人の自分の目で計っていくようにするのです。

モニター脳力は自分でもう一人の自分を客観的にイメージする、つまりモニターすることにより、次の行動への脳力を引き出す機能を持っています。その意味で、モニター脳力は、5つの脳力の中で最も基本となるものです。

人はしばしば落ち込んだ気持ちになることがある。しかし、ただただ何も考えずに落ち込んでいる人はいないでしょう。「なぜこんなに落ち込んでいるのか」と自問自答することがありますが、それがモニター脳力です。そして、モニター脳力の高い人ほどその原因を冷静に分析することができます。

「落ち込んでいる原因は、大事な仕事に失敗したからだ。仕事に失敗した原因は、なんだろうか・・・」。いろいろな原因が考えられる。

・相手の感情を害してしまった言動が確かに自分にあった。
・相手の執拗な苦情についカッとなってしまった。
・自分が不在の時に電話に出たスタッフの対応が悪かった。
・そもそも商品に問題があり、最終的にはよその競合商品に負けてしまった。

以上のような事実を事実として受け止めることにより、自分が落ち込んでいる原因がはっきりしてくるし、気持ちをどう切り替えていくべきかのコントロールにつなげることができます。

相手の感情を害してしまった言動があったのなら、今後の自分の反省材料にしていこうと強い気持ちの切り替えができます。執拗な苦情があった場合、相手の立場に立って考えることもできます。スタッフの電話対応が原因であったり、商品に問題があった場合は、自分以外の責任が大半と考えられる。

仕事上の失敗があったとしても、事実は事実としてとらえ、今の気持ちを冷静に分析することにより、少なくとも、次のような言動は避けることができます。

「ああ、私はだめなんだ」
「あの人とは、もう仕事をしたくない」
「やる気なくした。明日は休んじゃおう・・・」

こういう感情ではなく、「仕事が失敗したのは事実だが、必ずしも自分の非ばかりが原因ではない。反省すべきは反省して、自分の信じるところにしたがって、相手を受け入れる気持ちで接すれば、きっといい結果を生み出すことができる」という前向きの気持ちを持つことができるはずです。