Dr's Pet Bridge (Dr's ペットブリッジ)

ペットを飼うこと自体ＱＯＬ（生活の質）向上を望んでいること

人はなぜ手がかかり、お金もかかることを知りながらペットを飼うのでしょうか。
直接のきっかけは様々でしょうが、ペットを飼おうとすること自体、ペットとともに暮らすQOL（Quality　Of　Life＝生活の質）向上を目指しているからではないでしょうか。

可愛がればその分お返しをしてくれる動物たちは決して飼い主を裏切りません。
そんなペットたちはＱＯＬ向上にとってなくてはならない存在となり、人間と動物との関係が昔の家畜から、家族に変わってきています。そのような存在のペットたちも生き物である以上、病気や怪我から逃れることは難しく、動物病院のお世話にならざるを得ないときが来ます。

動物病院もこのような飼い主の変化を読み取ってＱＯＬ向上を望む飼い主に対応されていることと思います。

しかし、一方でこのようなペットオーナーの望みを踏みにじる事件も起こっています。
多摩地区で起きた事件はペットの飼い主たちに強烈な衝撃を与えたことは記憶に新しいところです。
一般企業でも不祥事が絶えない昨今ですが、このような不祥事を起こした場合は即刻市場から退場させられますが、この病院は告発後も相当な期間病院を開いていました。

しかも相変わらずはやっていたとのこと、これは事件を知らない飼い主が、通りに面した大きな構えで存在に騙され、また見栄えのいいホームページを見て引き寄せられていたのではないかと思われます。

読者の先生方はこのような不祥事とは無縁でしょうが、しかしペットオーナーの転院経験が結構あるという調査結果（下図）を見ると、本当にペットオーナーの立場に立って、ＱＯＬ向上の支援ができているか、 今一度謙虚にチェックしてみる必要があるのではないでしょうか。